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zoom RSS 『キサラギ』

<<   作成日時 : 2007/07/11 00:31   >>

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とても面白かったです。
ワンシチュエーションで主な登場人物は5人のみという設定。5人の会話でほぼ2時間が過ぎていきます。基本的にはコメディで笑いっぱなしですが、ミステリアスな謎解きも楽しめます。巧みなつくりに感動しました。


一年前に自殺した、B級アイドル・如月ミキの追悼会を開催する為、とある屋上の一室に熱狂的なファン5人が集まった。計画したのは、如月ミキの応援HPを作っている青年・家元。集められたのは、そのHPに書き込みをしている、オダ・ユージ、安男、スネーク、イチゴ娘の4名。ネットでは知り合いでも会うのは初めて。最初は緊張感が漂っていたが、徐々にミキの想い出話に花が咲いていく。
そんな中、突然オダ・ユージがミキは自殺ではなく他殺だったと言い出した。動揺する他のメンバー。そのことをきっかけに、思いもしなかった方向に話が進みだしていく。


まず、5人の個性が全くバラバラなのが面白いです。
一周忌集会を企画した家元は、しっかりしていて人をまとめる優等生タイプ。集会を楽しいものにしようと準備を念入りに、そして初対面のメンバーをまとめようとします。

オダ・ユージは冷めた感じでハッキリものをいうタイプ。他のメンバーがサキのコレクションを奪い合うように見ていても、その様子を離れた所から伺っています。

安男は福島からわざわざ出てきた、田舎っぽくて純朴そうなタイプ。一昔前の服装で「トレンディ」を連呼します。お菓子作りが得意で、手作りのアップルパイを持参します。

スネークは5人の中では一番若くてお調子者。人の言うことに合わせて自分の意見をコロコロ変えます。ノリが良くてよくしゃべります。

そしてイチゴ娘はとにかく怪しいオジサン。挙動不審で、最初に現れた時はビルの大家さんと間違われます。集会の最中はミキのものというピンクのカチューシャを頭に付けています。


5人ともそれぞれ強烈なのですが、とにかく香川照之演じるイチゴ娘がおかしくておかしくて・・・。何もしゃべっていなくても、カチューシャをした香川さんを見るだけで笑ってしまいました。真面目な役をやっても素晴らしいですが、こんな怪しいオジサン役も完璧にこなしてます。ほんとに演技派で素晴らしい俳優さんだと改めて思います。


初対面同士の集会。家元はミキに関するコレクションを惜しげもなく見せ、知識を披露し、場を盛り上げようととにかく頑張ります。他の4人はそんな家元のマニアぶりを「すごい、すごい」と褒めるのですが、実は自分にもすごいものがあるということを言わずに隠してるんです。これを隠さず最初から話していれば大騒動にならなくて済んだのでしょうが、やはり初対面の人に対しては探るようになるのもわかるし、まぁ、話していたらこの作品も出来上がってないですね。そのへんはうまく人間の心理をついてます。


狭い部屋の中で、サキについての会話が延々続きます。テンポがよくて、コントのようなセリフがどんどん出てきて笑えます。5人がもつれ合ったりして動きがわりと激しく、さらに長回しも多いので、舞台を撮影したような雰囲気。笑いをとるような微妙な間とかテンションとか、細かいところは色々大変だったのだろうなぁ、と感じました。


会話では、話の中心がひとりひとりに順番に回っていきます。それぞれについて新発見がありますが、どれもこれもかなり予想できない展開。そうきたか!と驚きの連続。オダ・ユージがユースケ・サンタマリアでなくてはならなかった理由もわかります。
予想外の展開で一体どうなるんだろう?と思いましたが、徐々に点が線となり繋がっていきます。大騒動だったけれど、温かいエピソードで締めくくられ、それまで笑い転げていたけれど少々ホロッとさせられました。


途中の回想シーンはコマ撮りのような作り方をしていて、5人の集会とは全く別の次元の話ということが視覚でよくわかるようになっています。なんせワンシチュエーションで同じ部屋しか映らないので、変化をつけた回想シーンはインパクトがありました。


ミキは5人のコレクションの写真でも回想シーンでも顔だけぼかされていて映りません。最後まで顔はわからないのかと思いましたが、エンドロールでやっと見られます。録画した大磯ロングビーチで歌うミキの姿。その映像を見ながら踊る5人はとにかく楽しそう。『ミキちゃーん!』と相の手を入れながら踊りまくってます。笑えます。

その後はまるで続編でもあるかのような終わり方。最後までめいっぱい楽しめます。細かいところまで突っ込むとやや不自然な点もありますが、それでもここまで巧妙に作られていれば満足です。観ても後悔しない作品だと思います。1600円。


川崎チネチッタにて鑑賞 上映時間:1時間48分

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