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zoom RSS 『雪に願うこと』

<<   作成日時 : 2006/10/07 19:21   >>

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間宮兄弟と二本立てで上映していたので“ついで”と思って観たのですが、個人的にこちらの方が気に入りました。

北海道の雄大な景色や、馬たちのひたむきな姿に感動します。
俳優陣も演技派ぞろい、たったワンシーンの出演でも香川照之、椎名桔平、小澤征悦、津川雅彦と隙はありません。


農耕馬に何百kgもあるソリを引かせ、障害を越える「ばんえい競馬」。
たくましい足、太い首、大きな体、普通の競馬とは一味違う力強さと迫力に驚きました。


主人公、矢崎学(伊勢谷友介)はそこで調教師として働く兄・威夫(佐藤浩市)の厩舎を訪れます。東京の大学を卒業し、事業を始めたものの失敗。13年ぶりに北海道の地に戻ってきたのです。

兄は長い間連絡のなかった弟に冷たく接します。老人ホームにいる母親にも会わせようとしません。

無一文の学はしばらく厩舎で働く事になり、従業員に馬の世話を習います。そこで出会った馬の名はウンリュウ。北海道に戻ってきた日、兄に会う前に競馬場で手元に残るわずかな全財産を賭け散った、その馬です。
勝てない馬は馬刺しになるのを待つばかり。勝負に敗れたウンリュウに自分の姿を重ね合わせる学。「勝負って厳しいな」と語りかけます。ウンリュウもよくなつき、世話に夢中になっていきます。


ばんえい競馬の騎手はソリに立ったまま乗り、手綱を引いて馬を操ります。見ているだけでもバランスをとるのが難しそうで、実際にやっていた俳優さんは大変だったのではないかと思いました。騎手の首藤牧恵役で出演している吹石一恵が実際にレースをするのですが、力の強い馬を止めるシーンは真剣な表情でとても演技だけではないように見えました。


ある日、ついに威夫は学を母に会わせます。久しぶりの再会。学は母に長く会いに来られなかった事を詫びます。しかし、母の様子がおかしい。母はボケが進み、学を認識できず、息子が東京で会社をやってるんだ、と嬉しそうに話すのです。学は涙をこらえる事が出来ませんでした。


この映画に出てくる人はみんな優しく、そして強いです。
威夫は厳しく不器用な人で言葉がきついですが、馬のこと、従業員のこと、家族のこと、いつもすべてを思っています。学に仕事を教えるテツヲは小学校の同級生。勉強は苦手だったけれど、気持ちが優しくいつも笑顔、馬ともすぐ仲良くなれます。騎手の牧恵は、優れた騎手だった父と比較されその影に悩みますが、勝利に向かって進み出します。
そして、厩舎の賄い係・晴子(小泉今日子)はとっても素敵でよかったです。金と男に翻弄された過去がありますが、今は現状を受け入れいつも笑顔で温かく厩舎を見守ります。


肉になるのを待つばかりだったウンリュウが、欠員の代役として急遽レースに出場する事になりました。学の調教が素晴らしく、体調が良かったからです。
威夫は学を正式に従業員として登録しようとしますが、学は東京に戻る事を告げます。

現実と向かい合いまっすぐに生きる厩舎の人々、牧恵、そしてウンリュウの姿に勇気をもらい、半ば逃げてきた東京へ戻りやり直すことを決めたのです。


全財産も妻も失い多額の借金を抱えてるわりには、学があまりにカッコ良すぎ、悲壮感のようなものが全く感じられなかったのは少し引っかかりました。恋愛も組み込まれるのかと思いきや、うまくそらし、距離をおいたところは良かったと思います。


上映した劇場が少なかったようなので残念です。もっと多くの劇場で上映して欲しい作品です。



シネマ・ジャック&ベティにて鑑賞

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監督 根岸吉太郎 出演 佐藤浩一、伊勢谷友介、小泉今日子 ...続きを見る
詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)
2006/11/12 13:09

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