Scotch Park スコッチパーク

アクセスカウンタ

zoom RSS 『クローズド・ノート』

<<   作成日時 : 2007/11/01 00:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

とてもよかったです。
号泣!というような強烈な衝撃ではありませんが、ジワジワくる感動が心地よかったです。


沢尻エリカ演じる堀井香恵は、初々しさと同時に危うさが感じられて、若かりし頃の一生懸命さやドキドキ感を思い出させてくれました。恋する気持ちにまっすぐでなんだか気持ちよかった。

とあるアパートに引越してきた香恵は、前居住人・伊吹が残していった日記を読んでしまいます。最初は興味本位ですが、次第にその日記に影響を受けるようになります。

香恵が出かける時にも日記を持ち歩いているのは微笑ましかったですね。小学校の先生をしていた伊吹の日記には学校での出来事や教育に対する悩みがびっしり。確かにこれを読めば、香恵みたく小学校の先生を目指していなくても伊吹を応援したくなるし、「心の力」を信じて精一杯努力する伊吹に励まされます。
何か辛い時があったとき、ふとこの日記を読んだら頑張れるかもしれない。不思議とそんな力がある日記です。

竹内結子演じる伊吹みたいな先生が自分が小学生の時にいたらなぁ・・・。あんなに一生懸命で児童思いでしかも美人ときたら、多分学校がとっても楽しかったと思います。


そして、なんといっても日記に度々登場する『隆』の存在が気になります。香恵も隆がどんな人なのか、伊吹の恋愛がどう進むのかを気にしながら日記を読み進めます。隆との出来事に一喜一憂する伊吹。うまくいかなくても前を向いて進んでいく伊吹に勇気をもらい、香恵は思い切って恋する人に自分の想いを伝えます。

伊吹は隆のことを常に思っているし、隆も何かといいタイミングで伊吹の前に現れるのですが、二人はちゃんと付き合っているわけではないんです。つかず離れずの微妙な関係。お互い素直に向き合えない。一見うまくいってるようで、でも時々すれ違い。二人の危うさにまたドキドキさせられます。

伊吹が教室から紙飛行機をとばすシーンでは、想いが届きますように・・・、と心の声が聞こえてきそう。そこに記されていた隆に対する素直な気持ちと、それを初めて知る隆の姿に、泣かせようとしてるとわかっていてもやっぱりホロッときてしまいました。


イラストレーター・石飛リュウを伊勢谷友介が演じたのはとてもいいキャスティングだった気がします。さすが芸大出身だけあって、絵を描く姿が自然です。違和感がない。多分本人が本当に書いたと思われるデッサンも普通に上手。ああ、素晴らしい、とつくづく思ってしまったのは、伊勢谷友介好きの贔屓目なのか、どうなのか・・・。


構成はとても丁寧に感じました。香恵の現在の行動と交わるように描かれる過去の伊吹の姿。同じ部屋で香恵と伊吹とそして隆が重なるように描かれるていたのには切なさが倍増しました。

香恵が想像する隆を、Vシネマのスター・夏目涼役の黄川田将也が演じる設定も面白かったですね。
香恵は夏目涼の大ファン。隆を見たことが無いから、伊吹と隆のやりとりを回想するシーンでは、大好きな夏目涼が隆となって出てくるわけです。しかもVシネマのキザな服装そのままで。観ている方としては、「あ、香恵の部屋に貼ってあるポスターの人だ!」となるわけで。
その変わり、本当の隆が誰かというのはストーリーを知らなくてもすぐ勘付いちゃいますね。


香恵と伊吹と隆と、その3人の関係はもちろんですが、伊吹が先生として子供達と一緒に成長していく姿や、香恵を見守るバイト先の万年筆屋の人々など、心温まるエピソードはたくさんあります。
京都で撮影された街並もとても美しい。そして香恵の住む、年季は入ってるけど洋風なアパートがとてもいい味を出していました。
マンドリンは確かにキレイな音色なんですが、沢尻エリカが弾く『ともしび』はちょっとたどたどし過ぎた感じ。もうちょっと練習して欲しかったです。


作品の中でも触れられるけど、日記の万年筆の茶色っぽいインクの色が珍しくて印象的です。映画の最後に出てくる、伊吹の正面からのデッサンは、同じ色のインクで描かれていたような気がするんですがどうだったかな・・・。

オフィシャルサイトで一年分の伊吹の日記が公開されています。日記の字があまりに綺麗なので止まらなくなり、読み進んでいったら、あれ?字が変わってる? 3,4人で書いてるかもしれません。まぁ、そうですよね、一年分を1人で書くなんて、スタッフの方大変すぎますもんね。でも現実が垣間見えてちょっとがっかり。


せっかく良い作品なのに沢尻エリカの不機嫌発言に翻弄されてしまい、かなりもったいないなと感じます。沢尻エリカも演技自体はよかったですよ、恋する大学生、素敵でした。
2時間18分とやや長めの上映時間ですが、細かい心情の描写に惹きつけられてそれほど長さを感じさせません。個人的には観て損はないと思います。1300円。


川崎チネチッタにて鑑賞

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『クローズド・ノート』 Scotch Park スコッチパーク/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる