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zoom RSS 『あるスキャンダルの覚え書き』

<<   作成日時 : 2007/06/20 15:44   >>

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なんと言ったらいいかよくわからないですが、鑑賞後、どうもスッキリしない感が胸の中に残ります。なんでだろう?見たくないものを見てしまったからかなぁ。でも、内容が面白くないわけでは決してなくて、生々しい人間の本性が衝撃的な作品です。


ロンドン郊外の学校で歴史を教える教師・バーバラは冷静で厳しく指導するベテラン女性教師。同僚への批判もいとわず、融通が利かないため、けむたがられる存在でもあった。
労働階級の子供ばかりが集まる、この騒がしい学校に、いかにも場違いな美術教師がやってくる。名前はシーバ。ブロンドの髪に白い肌、すらりと伸びた手足。上品でどこか危うい雰囲気を醸し出すシーバに、バーバラは待ち望んだ女性に違いない、と標的を定め、夜な夜な日記にシーバのことを書き記すようになる。
ある日、学校でシーバが受け持つクラスの男子生徒2人がケンカを始めた。シーバが注意しても止まる気配はない。そこにバーバラが駆けつけ生徒を一喝。見事にケンカは収まった。シーバはホッと胸をなで下ろし、バーバラを頼りになる先輩と思い感謝する。


バーバラは学校では孤立していて、家でも独り暮らし。飼っている猫が唯一癒してくれる存在。せめて学校では先生同士うまくやっていればいいのにそういう器用さもありません。何を考えているのかわからなくて扱いづらい印象。近くにいたら確かにうっとうしいかも。
そのバーバラの視点で話は進んでいき、ところどころナレーションも入ります。シーバの行動と独断の分析とエスカレートする妄想を日記に綴り、まるで好きな男の子のことで頭がいっぱいの女子中学生のようです。中学生ならそれもかわいいのですが、オバサンが、しかも標的が美しい女性なので気味が悪い。最初はただのお気に入りかなという感じですが、話が進むにつれ、シーバに異様に執着する姿が見えてきます。


ケンカを収拾してもらったお礼にとシーバが自宅にバーバラを招待する。これで親しくなれると内心大喜びのバーバラ。
招かれた日、バーバラはお洒落をし、花束を持ってシーバの家に出掛ける。シーバの家は4人家族。夫と娘、そしてダウン症の息子。典型的なブルジョワ階級の幸せそうな家庭だった。
みんなでの食事が終わり、離れに通されたバーバラはシーバと二人きりになる。そこでシーバは今の悩みや家族に対する思いなどをバーバラに話してしまう。バーバラはシーバの本心に触れることができ更に親しくなれた、親友になったとひとり満足する。


2人は学校での空き時間などを一緒に過ごす様になり、周りからも親しい仲と思われるようになっていた。
学校で演芸会が開催される日、オープニングの時間なのにシーバが観客席に現れない。心配したバーバラが校内を探しに行くと、美術室で男子生徒と関係をもつシーバを発見する。窓の外で愕然とするバーバラ。更に、その男子生徒が以前バーバラが仲裁したケンカの時の生徒ということに気付き、裏切られたという気持ちでいっぱいになる。
その晩、バーバラはシーバを呼び出し、男子生徒との関係を問いただす。涙ながらに話し出したシーバ。話によるとかなり前から関係をもっていたらしい。バーバラは怒るが、学校には言わないといい、早く清算するようシーバに求める。シーバもそれに同意する。


親友だから何でも知っていると思っていたシーバに実は重大な隠し事があったこと、その事に気付かなかったこと、一応教師としてまだ15歳の生徒に手を出してしまうシーバの軽率さ、など色々とバーバラが怒る要因はあったと思います。が、本当は、シーバの弱みを握ることができ、心の中ではシメシメと思っているのでしょう。恐ろしい。バーバラを見ているとどんな言動にも計算された裏があるようで本当に怖い。そして、その計算通りに事が進まなかったときはもっと怖いです。


厳しく注意を受けたのに、結局シーバは男子生徒と別れられずにいた。むしろエスカレートし、生徒を自宅の離れに連れ込むようになっていた。ある晩、シーバの家にやってきたバーバラに、偶然男子生徒が離れの方に行くのを見られてしまう。まだ別れていなかった事に激怒するバーバラ。この頃からバーバラの態度がかなり威圧的になってくる。
そんな頃、バーバラの可愛がっていた猫が死んだ。唯一自分の心を許せた存在である猫の死にバーバラは気落ちし泣き続ける。悲しみにくれながらシーバの家に行ったが、シーバは息子が初めて出演する学芸会に出掛けるところだった。重大な時に一緒にいてくれないのか、親友なのに、と自己中な発言をぶつけ泣きわめくバーバラだったが、シーバは家族と一緒に出発してしまう。

逆上したバーバラは、ついに同僚である1人の男性教師にシーバと生徒の関係を話してしまう。
美人教師と15歳の男子生徒というスキャンダラスな噂はあっという間に広がった。学校中に、ロンドン中に、イギリス中に。シーバの生活は一変。家族とも一時別居する事にし、バーバラの家にかくまわれたシーバは、そこで恐ろしい事実を知ることになる。


いつだったか、同じ会社の人で40を過ぎた独身のおじさんなんですが、飼っていた猫が死んだとかで1日中仕事もしないで『昨日猫が死んじまってかわいそうで・・・。』と社内中泣きそうになりながら話して回っていたことがありました。猫がかわいいのはわかりますが、猫、猫ってそんなに言われても・・・。そんなおじさんに同調して一緒に猫談義していたのも同じく40過ぎの独身のおじさんでした。たまに近所で飼われている猫が会社に遊びにきますが、かわいいといってちょっかいを出すのも独身のおじさんたち。独り生活が長く続くと猫をかわいがるしかないんですかねぇ・・・。バーバラを見ていて思いました。なんか寂しい。


バーバラのシーバに対する自分勝手な独占欲というか支配欲が狂人的なのはもちろんですが、シーバも隙があり過ぎます。一度助けてもらっただけで相手のこともよく知らないのに身の上話をしてしまうし、生徒と別れるといっても別れられないし。だいたい生徒がケンカしてても怒れない上、告白されて本気にするなんて最初から先生向きじゃないです。家庭があるのに、早くに結婚して家庭に入ったもののダウン症の息子の世話に追われて疲れているからどうにかしたい、というような中途半端な考えが見え隠れするのもどうかと思います。バーバラのような恐ろしいオバサンに隙を突かれても仕方ないです。

バーバラとシーバは両極端過ぎて現実味がないですが、部分的なら少しぐらいは共感できるところがあるのも事実。恐ろしい事にならないように自分の身は自分で守らないといけないです。
それにしても、どうにもスッキリしない気分にさせてくれるジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの演技は素晴らしかったです。1100円。


スペースFS汐留にて試写会鑑賞 上映時間:1時間32分

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