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zoom RSS 『ブラッド・ダイヤモンド』

<<   作成日時 : 2007/03/31 00:27   >>

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なかなか面白かったです。キラキラ輝くダイヤモンドの裏側に、多くの血が流れている事を初めて知りました。遠くアフリカで起こる内戦・貧困が自分の生活と無関係ではないのだということをまたまた考えさせられました。


1990年代後半、西アフリカのシオラレオネ共和国。ジンバブエ出身のアーチャーは、ここでダイヤを不正に取引する密売人。子どもの頃両親を虐殺され南アフリカに移住。白人差別を経験しながら育ち、やがて悪事に手を染めるようになった。シオラレオネで仕入れたダイヤをロンドンの大手宝飾店に闇で売るのが仕事だった。
ある日、ダイヤの密輸に失敗、捕まってしまう。収容された刑務所で、同じく収容されていたソロモンという男が大きなピンクのダイヤモンドをどこかに隠しているという話を聞く。心惹かれたアーチャーは、釈放後、すぐにソロモンを釈放させるよう裏で手をまわす。

ソロモンは地元の漁師。家族と幸せに暮らしていたが、反政府軍・RUFの襲撃に遭い家族と離れ離れになる。RUFが占領する闇ダイヤの採掘場でこき使われることになったソロモンは、採掘中に大きくてピンクに光る原石を発見する。隠し持っている事がバレれば、その場で迷わず射殺される。ダイヤを足の指の間に挟み、トイレに行くフリをして見張りをすり抜け、いざダイヤを土に埋めようとしたその時、RUFのボスに見つかってしまう。銃を突きつけられた瞬間、採掘場を政府軍が攻撃。混乱に陥る採掘場。ソロモンは間一髪で銃殺を免れたが、政府軍に捕まり、RUFと一緒に刑務所に収容される。そこでのわずかな時間がアーチャーと知り合うきっかけとなったのだ。

RUFの襲撃が残酷すぎて目を覆いたくなります。陽気な音楽を大音量で流すトラックに乗り、銃を持ち、まるでお祭りにでも行くかの様に楽しそうに村を襲います。いる人全て皆殺しの勢いで、なんの躊躇もなく銃を発砲しまくり、ナイフで切りつけます。メンバーには子供もたくさんいます。村で拉致して来た子供に暴力を強制。麻薬を打ち洗脳し、人殺しへと導くのです。
RUFといっても同じ国の同じ人間。民族対立というわけでもない。なぜ殺し合わなくてはいけないのか、理解に苦しみます。


釈放されたアーチャーは、行きつけのバーへ。そこでアメリカ人ジャーナリストのマディーと出会う。現地では珍しい白人女性に興味をそそられるが、ジャーナリストとわかり態度は一変。ダイヤの不正取引を暴こうとするマディーの質問に答えることなくその場を立ち去る。
その後、アーチャーはホテルでドアマンとして働き出したソロモンに会いに行く。ダイヤの在り処を聞き出すためだ。しかし、ソロモンは信用できないことを理由に相手にしない。それよりも、居場所のわからない家族のことで頭が一杯だ。アーチャーは、家族探しを手伝う代わりにダイヤの在り処を教えてもらう交換条件を提案。家族が心配なソロモンは渋々了承。アーチャーはマディーに闇取引の情報を教える代わりにジャーナリストの立場を利用してソロモンの家族を探してもらうよう頼む。

アーチャーがホテルの前で交換条件を提案していたとき、RUFが町を襲います。近づいてくる銃声。ソロモンに考える暇などありませんでした。2人は共に必死で逃げます。次から次へと止む事のない銃撃。逃げる人々がバタバタと倒れていきます。とにかく酷いのですが、そんな状況の中、アーチャーとソロモン2人だけが無傷で生き残れるところがやや不可解。南アフリカの軍で鍛えたアーチャーの手腕ということにしておきます。
アーチャーはとにかく嘘が上手い。ダイヤの密売の為なら手段は選ばない、というやり方。一方、ソロモンは実直な性格。そもそもダイヤにも興味がなく、家族が一番大事と思っている。お互いを利用しあう関係になった2人は、逃げる過程で度々衝突。そしてこの後も2人のぶつかり合いは続きます。


ソロモンの家族がギニアの難民キャンプにいることが判明。飛行機でギニアに飛ぶ。妻と娘を見つけたソロモンは涙を流して喜んだが、しかし、そこに息子の姿がない。逃げる途中でRUFに連れ去られたのだ。息子を特に大事にしていたソロモンは大きなショックを受ける。帰りの飛行機の中、悲しみに沈むソロモンだったが、窓の外を見つめながら「お前の欲しいものはあの丘の向こうだ」とダイヤの在り処を告げる。目つきが変わるアーチャー。意味する事をすぐに理解し、興味を持つマディー。到着後、ピンク・ダイヤモンドを求めて3人は危険な道のりを進む事になる。


社会派でありながら、サスペンスやアクションも上手く融合させています。そのため、重いテーマにしては取っ付き易い感じです。
考えさせられる部分もあり、派手目な演出にエンターテイメントとして楽しむ部分もあり、というところです。
アーチャーとソロモンの役どころが重要なのはもちろんですが、マディーの存在も話をわかりやすくするのにかなり重要だったと思います。彼女のアーチャーに対する質問が、密売に対する一般的な見方を示していたし、アーチャーが交換条件として密売の実態を少しずつマディーに話したので、観ている方としては混乱せずに済みました。そして、マディーとアーチャーの関係もとても良かった。通じていながらも程よい距離感があり、ストーリーの邪魔をすることなく十分に2人の想いが伝わってきました。


下調べを何もせず観に行ったので、アーチャーがなぜあんなにピンク・ダイヤモンドにこだわるのかが正直良くわかりませんでした。いつ殺されるかわからない危険な状況。生きるにしても、度重なる銃撃に緊張の連続。辺り一帯には多数の死体が転がり、とても生きる力が湧いてくるような状況ではありません。
後で映画のチラシを観たら、アーチャーは暴力と悪事に染まるアフリカから抜け出し自由になる為に、またソロモンは家族を救う最終手段としてピンク・ダイヤモンドを求めていた、というようなことが書かれていましたが、なんだか両方とも後からとって付けたような理由にも感じました。アーチャーはそれなりにお金も持っていたわけだし、交渉で欧州にも出かけていたわけで、逃げようと思えばいつでも逃げられたように思います。
ソロモンについても、ダイヤと家族の捜索を交換条件に最初に提案したのはアーチャーの方だし、そもそも漁師がダイヤを持っていたところでRUFや政府軍に見つかればただじゃ済まされない。混乱の中で一体誰とどう交渉しようというのか?と思ってしまいます。家族を取り戻すためというより、ちょっとした欲望から魔が差して隠したようにしか見えませんでした。その辺であまり入り込めなかったので、アーチャーのラストのシーンで泣いてる人もいましたが、残念ながら泣けませんでした。
観る前にチラシを読んでいたら見方が変わったかもしれません。

とはいえ、細かい部分より、ダイヤモンドを巡って争いが起き、多くの人が亡くなっているという事実をわかってもらうという目的は十分に伝わってきます。そして、ダイヤモンドを購入する人々がこの事実と無関係ではないということも。お店に並びキラキラと輝くダイヤモンドの中にはブラッド・ダイヤモンドが紛れているかもしれない、と身近な問題として捉える事が重要かと思います。1600円。


新宿厚生年金会館にて試写会鑑賞 上映時間:2時間23分

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