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zoom RSS 『キトキト!』

<<   作成日時 : 2007/02/28 00:05   >>

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井筒監督の下で修行していたという、27歳吉田康弘監督のデビュー作。上映前に監督ご自身が挨拶に立ち、一生懸命作品をアピールしていたのが印象に残りました。家族の絆の大切さを描いた温かいお話です。


富山県高岡市に住む優介は、高校を中退し、特にやりたい事も見つからず仲間とツルんでしょぼいバイクを乗り回す日々。家では母と二人暮し。母の智子は地元でも有名な肝っ玉母ちゃん。早くに夫を亡くし女手ひとつで子供二人を育ててきた。できる仕事はなんでもやるそのエネルギッシュな姿から、付いたあだ名は「スーパー智子ちゃん」。人とはちょっと違う母を優介は疎ましく思っていた。姉・美咲は高校でグレて、男とともに東京に行くといって出て行ったきり2年以上音沙汰無し。残された優介も何も刺激的なことがない田舎と母の疎ましさから逃げるため、東京に出たいと思うようになっていた。


「キトキト」というのは、富山の方言で「活きがいい」というような意味合いなのだそうです。普段は魚などに使うことが多くあまり人間には使わないようです。
その活きのいい母ちゃん役を演じているのが大竹しのぶです。とにかくピッタリです。
グレた美咲がたむろしている場所に包丁を持ってドスドスのりこんでいったり、息子の事で高校に呼び出され説教されていたはずが、逆に先生に「辞めさせてもらいます!」と言い返した上、消火器を発射してしまったり・・・。主演の石田卓也も普通っぽいところが悪くないですが、やはり大竹しのぶの存在感に尽きる感じがしました。


母がタクシーの運転手を止め、スナックを始めた。恋人の援助を受けて開店したのだ。優介は二人の関係を察しているものの、結婚を前提に付き合っていることを母は息子にハッキリ言えずにいた。
しばらくして、ついに優介は東京に出る決心をする。駅まで見送りに来た母が最後に言ったことばは「生きた証を残すこと」。友人と二人、全く当てのない東京で自由行動が始まる。

優介の荷物の隅に無造作に押し込まれたお札。どんなに大丈夫といってもお金と食事を心配するのってどこの親も一緒なんだなぁ、と思いました。


東京にやってきた二人が始めたのはなんとホスト。歌舞伎町をウロウロしていてホストクラブを見つけたのだ。調子のいい友人がどんどん売上を伸ばすのに対し、気の利かない優介はいつもビリ。でも、ひょんなことから知り合った女性・藍が唯一指名してくれる存在だった。
店では驚く再会もあった。美咲が店にやってきたのだ。同じくお水の道に走っていた姉に、優介は母がいつでも帰って来いと言っていたと告げる。


ホストクラブが安っぽいのがちょっと気になりました。ホストの方々もあまりホストっぽく見えず、ノリもイマイチ。ナンバー1の人もどうしてこの人が?と思うほど金髪なだけでわりと地味です。ホストの取材に力を入れたということで、内情などかなり踏み込んでいる部分もあるのですが、もう少し外見の部分にもリアリティを持たせて欲しかったというのが正直なところです。平山あやもかわいいのですが、夜の雰囲気には合わない気がしました。


ある日、母が突然優介のアパートにやってきた。恋人と一緒に習いに行っていたパソコンをついに買うことにしたのだ。秋葉原に優介を付き合わせる。帰り道、仕事のことを聞いた母は怒り、すぐに止めろと言ってしまう。その夜、出勤していた優介に母から電話がかかってくる。新宿駅に迎えに行った優介が目にしたのは、肩の大きく開いた真っ赤なドレスを着て階段を駆け下りてくる母の姿だった。


その後、母ちゃんがホストクラブまで付いてくるわけですが、その画が結構笑えます。親同伴なんですから!若者達のエネルギー溢れる空間で堂々と楽しんでしまう母はさすが肝が据わっています。ステージに上がりカラオケも熱唱します。


フラガール製作チームが再び集結したとのことで、泣けるシーン満載、笑えるシーン少々、最後には心が温かくなるという見やすい作品です。ただ、泣かせようとしすぎているところが少しくどい感じ。7年後に古いパソコンを開くところなんて特にそうです。その後の展開がよめてしまいます。
母の存在感がありすぎたせいか、ホストにまつわる内容が取って付けたようになってしまい、中途半端な感じも残りました。別に上京して就く仕事はホストでなくてもよかったのではないかと思うし、どうしてもホストの事を描きたいなら、普通の母ちゃんでよかったのでは、という気がします。

フラガールが面白かった、感動したという人は、同じようなテイストなのできっとまた感動できると思います。監督のこれからに期待して1200円。


東商ホールにて試写会鑑賞 上映時間:1時間49分

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