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zoom RSS 『愛の流刑地』

<<   作成日時 : 2007/01/23 00:05   >>

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原作は読んでいません。トヨエツと寺島しのぶというキャスティングに魅かれました。原作を知っている人はイメージと違ったようですが・・・。
『やわらかい生活』を観た時に、二人の醸し出す雰囲気がよく似ていていいコンビと思いました。今回も色気はもちろん息の合った演技は素晴らしかったです。


かつてベストセラー作家として売れっ子だった村尾菊治。ある日、愛人・入江冬香との情事の最中、彼女の「殺して」という頼みに応じ首を絞めて殺してしまう。「愛しているから殺した」と言う菊治。裁判を通じて二人の真実の愛が明らかにされていく。


ストーリーは、菊治が冬香を殺める衝撃的なところから始まります。激しくも嫌味のない濡れ場シーン。主演の二人が体を張った見せ場です。大胆なのですが、不思議といやらしさはありません。濡れ場より、息絶えた冬香の死を受け入れられず、死体に寄り添う菊治が印象的でした。

その後、裁判や検事の取調べの中で、菊治が冬香との出会いから最期に至るまでを回想していきます。
交互に映し出される裁判シーンと菊治の回想。殺人か嘱託殺人かで裁判は争われますが、この作品で裁判の勝ち負けは重要度が低く、そのせいか弁護士や検事の役どころは中途半端でした。


知り合いの紹介で知り合った二人は、東京と京都という遠距離で不倫関係に陥る。たった2時間会うために菊治は京都へ通い、求め合う日々が続く。数ヵ月後、冬香の夫が関東に転勤となり、二人はますます逢瀬を重ねるようになる。最初は貞淑だった冬香だが、何度も情事を重ねるうち次第に大胆になっていく。そして「愛してるなら、殺して」と度々口走るようになる。


菊治は冬香と出会ったことで、数年書けていなかった新作に取り組み始めます。女は本当に望む男に対してなら限りない情熱をもち快楽を求めるが、男は始めは夢中でも時間が経てば徐々に冷静になり自分を省みて虚無になっていく、というのが新作のテーマであり、この映画のテーマでもあります。
冬香が自分で死を選んだのも、菊治が自分の手で殺めて冷静に回想していくのも、このテーマに沿ったものであり、さらにそこに当事者しかわからない深い愛が込められていることで簡単には噛み砕けない厚みのある内容になっていると感じました。


裁判が終わりに差しかかり、冬香の母が証人として出てくるまでは、あまり盛り上がるところがなく淡々としすぎて少し退屈でした。母の重大な証言と、最後に裁判官や検事、弁護士、そして傍聴人までを説き伏せるような菊治の「裁判で愛は裁けない」というセリフには重みがありました。冬香が「殺して」と言わざるを得なかった理由も最後には明確になるので、ドロドロとした内容のわりにはスッキリ終わったな、という感じです。


渡辺淳一が原作なので仕方ないですが、若干おしつけがましいテーマといい、貞淑な女性が徐々に大胆に変化していく設定といい、「いけません、先生・・・!」のような近頃の32歳の女性が発することばとは程遠いセリフといい、女性はこうであって欲しい、というおじさんの願望的な要素が多くて観ていて違和感がありました。女性向けのように言われてますが、個人的にはオヤジ向け作品だと思います。なので内容としては1000円ですが、惜しげもなく裸をさらした主演の二人に敬意を表して+300円というところです。


ニッショーホールにて試写会鑑賞 上映時間:2時間5分

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