Scotch Park スコッチパーク

アクセスカウンタ

zoom RSS 『幸福な食卓』

<<   作成日時 : 2006/12/21 00:07   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

透明感のある清々しい作品でした。
家族の話が中心ですが、どちらかというと若い二人の爽やかな恋愛の方が心に残りました。


ある朝の食卓。父親が「今日で父さんをやめようと思う。」と突然宣言する。
三年前、父は心を病み自宅で自殺未遂事件を起した。そこから徐々にバラバラになり始めた家族4人。母はアパートを借り独り暮らしを始め、兄は大学進学をやめ農業を始めた。そして妹の佐和子はひとりいつもと変わらぬ学生生活を続けていた。

母親は一緒には住んでいないけれど、掃除や料理をしに毎日のように家にやってきます。佐和子も母に悩み事を相談するし、一見仲が良い普通の家族に見えますが、実はそうでもありません。一定の距離をおいて気を使い合う様子が伺えるのです。
三年前の出来事で、父のことを理解できていなかったことに母は大きなショックを受けました。家を出て好き勝手生きている様に見えるけれど、実はまだ少ししこりが残っています。兄と佐和子は父さんをやめて浪人生になるという父に反対しません。でも受け入れるという風でもなくて、どこか諦めている感じ。子供が親に腫れ物に触るように気を使い、甘えられないのが寂しいです。


父の宣言を聞き、重い気持ちで中学校に登校した佐和子。学期始めということで転校生が隣の席に座る事になった。名前は大浦勉学。明るく誰とでもすぐ仲良くなれる大浦は真面目な佐和子ともすぐに打ち解けた。受験生の二人は目標の高校に一緒に合格しようと約束する。
夏休みから佐和子は大浦と同じ塾に通い始めた。いつしか自然と二人は付き合い始め、大浦の存在が佐和子を支えていた。

家族バラバラなのに、佐和子はとてもしっかりしていて中学生なのに偉いなぁと感心してしまいました。
素直で真面目ですねてるところが全くない。その佐和子を支える大浦も明るく前向きで、ちょっとおじさんくさいけど育ちの良さからくる上品さをもっています。こんな爽やかなカップルが主人公なのはズルい。感動しないはずがないです。
北乃きいは初めて観ました。とびきりかわいいというわけではないのですが、オーラと話し方がとてもかわいい。応援したくなるタイプです。
大浦役の勝地涼はさすがに15歳には見えませんが、おじさんくさい設定なので許せます。あっけらかんとした気さくな雰囲気がとても良かったです。


二人揃って晴れて目標の高校に合格。クラスは違ってしまうが、高校生活が始まる。一方、父は努力もむなしく大学受験は失敗、もう一年塾の講師をしながら浪人する事に。

高校生活も順調に進み、もうすぐクリスマスという季節、佐和子は初めて手編みのマフラーに挑戦する。大浦にプレゼントするのを楽しみにしていたが、その前に悲しい出来事が起こってしまう。


家族の中で日々現実と向き合って生きていたのは佐和子だけ。自由に生きているようだけど本当はただ現実から逃げている、という事を父も母もそして兄も佐和子から気付かされます。バラバラだった家族に希望が見える終わり方でした。
最後はミスチルの「くるみ」がフルコーラス流れます。その間佐和子が土手を歩く姿がずっと映っています。ミスチル好きな人には感動的だと思いますが、そうではないのでちょっとくどかったかも。


内容は暗いイメージですが、作品は全く重い感じがしないし、笑える小ネタも盛り沢山でした。
特に大浦の持ち物には笑えます。ビジネスマンが持つようなアタッシュケースを塾に持って行ったり、佐和子との相合傘が”TOURSTAGE”の傘だったり。
他にも細部にまでネタが仕込まれているのは面白かったです。
サラッと笑えて心に染みる話が好きなら1300円、更にミスチルが好きなら1500円というところでしょうか。「くるみ」はこの映画のために録音し直したそうなので、一度聞いてみる価値はあると思います。


東商ホールにて試写会鑑賞 上映時間:1時間48分

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『幸福な食卓』 Scotch Park スコッチパーク/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる