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zoom RSS 『手紙』

<<   作成日時 : 2006/11/05 23:11   >>

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犯罪者の兄を持つ青年・直貴(山田孝之)の日常を描いた作品。
加害者の弟として複雑な思いを胸に過ごす直貴の姿、直貴を苦しめる世間の冷たい態度が淡々と描かれていました。

いつものように原作は読まず、手紙というならラブレターか?ぐらいの無知で鑑賞。
鑑賞後は、テーマの重さと考えさせられる部分の多さに感動。良い作品だと思いました。


弟の学費欲しさに盗みに入った家で殺人の罪を犯し、無期懲役の刑を受け刑務所で生きる兄・剛志(玉山鉄二)。家族は唯一直貴だけ。弟とのつながりが心の救いです。

直貴は高校を卒業し就職、人殺しの弟と噂されてしまう為に何度も引越しと転職を繰り返します。その状況を知らない兄から届く手紙には、弟を思う言葉がいくつも並び、心配する気持ちが痛いほど伝わってきます。

仕事も恋愛も兄のせいでうまくいかない直貴は手紙のことを疎ましく思い始めます。
思いつめる直貴に手を差しのべたのは、以前同じ職場で働いていた由美子(沢尻エリカ)。幼い頃、親が借金を抱え逃げながら生活してきた由美子は、逃げるのではなく現実を受け入れ強く生きるよう直貴を説得。直貴も心を動かされます。

やがて二人は結婚。子供も産まれ、幸せな生活が始まるのですが長くは続きません。大切な家族にも兄の影響が及んでくるのです。直貴は手紙を出すことを止めようと決心、その旨を綴った手紙を兄に書くのです。


玉山鉄二がなかなか良かったです。今までのイメージを覆すような渋い演技。一瞬誰だかわかりませんでした。丸刈り姿にも気合が感じられました。
沢尻エリカ演じる由美子はなぜか関西弁、吹石一恵演じる直貴の恋人・朝美はあまりに古風なお嬢様、と女性陣の設定は若干不自然な感じがしましたが、内容が良かったので許せる範囲です。


『手紙』が色々な場面で出てきます。
兄と弟のやりとりのほか、由美子が直貴の勤める会社の会長宛に出す手紙、剛志から被害者の家族へ宛てた手紙。手紙には書いた人の明白な思いが詰まっています。その内容がナレーションにより朗読されたり、台詞によりストーリーに組み込まれることで、より深く様々な立場の心情を知ることができました。


重いテーマの中、唯一笑えたのが山田孝之のお笑いコンビのボケ役です。直貴の将来の夢はお笑い芸人。中学校の同級生とコンビを組み、売れ始めた矢先に兄の事情が世間にばれてしまい脱退することになるのですが、そのコントが結構笑えます。本物の芸人ほど大げさではありませんが、演技がうまいので上手にボケています。

最後は直貴のボケに笑いつつも、温かい涙が出てきます。終わり方も素晴らしかったです。

人はひとりでは生きていけないし、厄介なことから逃げて生きていくこともできない。罪を犯すこと、償うことを含め、現実と向かい合い受け入れ生きていくことについて考える機会を与えてくれる作品でした。


ヤマハホールにて試写会鑑賞

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