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zoom RSS 『父親たちの星条旗』

<<   作成日時 : 2006/10/26 00:25   >>

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日米双方の視点で描かれた「硫黄島」二部作の第一弾。アメリカ側から見た「硫黄島」。二部作ということとクリント・イーストウッドが監督ということで、かなり興味がありました。

そもそも、硫黄島ってどこ?という疑問が。地図で調べたら日本列島のはるか彼方の南の島。小笠原諸島をさらに南下、ありました火山(硫黄)列島。すごい名前。
島中ガスが湧き、硫黄の臭いが鼻をつまみたくなるほどきついそうです。熱で洞窟の中などは気温50℃に達することもあるとか。硫黄島の戦いでは日米両軍ともこの臭いと熱さという見えない敵に苦しめられたそうです。


硫黄島は東西約8kmという小さな島。その先端に擂鉢山という島全土を見渡せる山があります。日本軍はこの山に大砲を設置、拠点として準備を整えます。米軍としては上陸後この山を占拠する事が最大の目標。
兵の数は日本軍の4倍近く。米軍が圧倒的に有利で5日で落とせるはずだった戦いが思いの外長引き始めます。かさむ戦費にアメリカ経済は火の車、インフレの嵐。もう勝てないのではないか、という不安がアメリカ国民の間に流れ始めた頃、擂鉢山の頂上に掲げられた星条旗が新聞の一面を飾ったのです。その写真を見たアメリカ国民は喜び、自信を取り戻し、旗を掲げた6人を英雄として取り上げます。
太平洋戦争というと日本はあっさり負けた印象がありますが、アメリカを苦しめた戦いもあったのだと初めて知りました。


6人のうち、戦死することなくアメリカ本土に戻ってこられたのは3人のみ。衛生兵のドク、インディアンの血を受け継ぐアイラ、伝令係のレイニー。
派手なパーティーやイベントに駆り出され、ちやほやされる3人。しかし彼らは苦しみます。戦場の混乱で、6人目が入れ替わったまま発表されてしまったこと、そして新聞の一面を飾った写真は、実は取り替えられた星条旗であり、本当の旗を掲げたのは既に戦死した違う兵士だったこと・・・。しかし真実を口にできる状況ではありませんでした。

一時のヒーローはいずれ忘れ去られます。無難に一生を生きられたのはドクだけ。アイラは自滅の道を歩み、レイニーはチャンスを掴みそこないそれぞれ不幸な道を辿ります。
戦争の恐ろしさは、生きて戻ってからも苦しみが消えないことにあると感じました。


最後になって、この話はドクの息子のジェームズ・ブラッドリー氏が、生前戦争について何も語らなかった父親の死後調べ上げたものだということがわかります。実際、ジェームズ・ブラッドリー氏が書いた本がこの映画の原作です。
映画では兵士の登場人物が多くて顔と名前が覚えきれず、3人のほかは誰が誰だかよくわからないうちに終わってしまいました。そのせいで兵士同士の繋がりや家族への想いなどがうまく感じ取れなかったので、原作を読んでみたくなりました。


戦場でのシーンはリアルで、ドキッとするようなえぐい場面も度々出てきます。
内容はあくまでアメリカ側の視点から描かれていて、日本や日本軍についてはほとんど触れていません。日本人が観てもそれほど感情的にはならないと思います。映像を見る限りでは、日本軍が工夫を凝らし、想像を絶する覚悟で戦った様子が伺えたので、そのあたりの事が第二弾の『硫黄島からの手紙』でわかるのではないかと思います。
『硫黄島からの手紙』の序章ぐらいの気持ちで観るのがちょうどよいかもしれません。


ヤマハホールにて試写会鑑賞

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